大学2部リーグとは?実質2部リーグでも「お金」が発生する世界とは?
NCAA Division 2 (通称D2) はアメリカ大学全米2部リーグです。日本とは違って昇格などはなくて、大学の生徒数によってDivision 1 か2の違いを決めます。Division 2はDivision 1の大学より生徒数が少ないです。10、000人以下のやや小さいな大学がD2となります。D2 では Partial Scholarship offer という制度があります。これは、一部返却不要奨学金のことです。2部リーグでもサッカーの実力が認められると「お金」のオファーが届きます
アメリカ大学実質2部のオファーの例
学費(年間)が20、000ドル(日本円で約200万)の場合。
オファーが15、000ドルの場合もあります。
つまり、その選手の学費の自己負担は5000ドル(日本円で50万)となる場合があります。
D2では各大学は9人分の全額学費の返却不要奨学金を25ー30名の部員に分けます。これが Partial scholarship offerという制度です。
つまり、一人の学費が20、000ドルの場合、
9 x 20,000ドル= 180,000 ドル(日本円約1900万円)のお金をD2のチームは選手にオファーできる事が可能となります。
大学の「お金」の使い道は自由?
実質2部でも監督の判断により一人の選手に対し、全額返却不要奨学金のオファーを出す可能性はあります。しかし、これはかなりレアなケースといっていいぐらいです。なぜかというとこれはかなり効率の悪いお金の使い方だといえます。一人のいい選手より、複数のいい選手を集めたほうが勝利の確率が上がるからです。サッカーは最終的にチームスポーツなので。
また、D2では9のフルスカラーシップを出す事が許されてます。そのため、9人に全額免除という手段をとる監督もいるかもしれません。最終的には監督の判断となります。ここは監督のマネージメント力のスキルが反映されるところといっていいでしょう。強いチームはどれだけ、監督がスカラーシップのお金を管理できるかでチームの成績に影響がでると考えられます。これもまた、アメリカ大学のスポーツの面白いところでしょう。
また、各大学によって学費は異なります。10、000ドルー30、000ドル(日本円で100万ー300万)私立か公立により変化はあります。そして、インターナショナル生徒の場合は学費が高くなります(公立大学のみ、通常3倍)。私立の場合はインターナショナル生徒と普通の生徒の学費の差はありません。
そして、選手の能力によっておオファーの違いが生まれます。もちろん優秀な選手にはもっと多くの金額のオファーをする大学があります。また、その年の活躍が認められて返却不要奨学金の額も上がる選手もいるが、パフォーマンスが悪い選手には金額を下げられる選手もいます。
ほぼ、「契約」は一年。実力によって金額が左右される世界です。
200校の可能性:
ちなみにD2でサッカーができる大学はなんと200校以上です。これだけの数字を見ると可能性を感じる事しかできません。アメリカでは多少サッカーのスキルがずば抜けているではなく、基礎をしっかり磨きあげた選手、規則正しく、良きチームプレヤーとして活動を行なっていれば、チャンスはいくらでもあると証明されているといってもいいですしょう。
アメリカ大学2部リーグ全米決勝^^^^