NJCAA の王者 ニューヨークのMonroe college に迫る!
今回はアメリカ短期大学の強豪校を分析します。
Monroe College は2019年度に「短期大学全米優勝」を無敗で達成しました。しかも各相手に大差で勝利を収めており、圧倒的な形で優勝を収めました。
このMonroe College の強さの秘密とは?
どんな選手がいるのか?
どんな監督がいるのか?
日本人選手はいるのか?
強さの秘密 1)インターナショナルチーム
強さの秘密の一つがインターナショナル化されているチームにあると考えられます。ロスターが31名。その中でアメリカ人選手がたったの8名。
残りの選手はどこから来ているのでしょうか?
ベルギー
フランス
オーストラリア
ブラジル
インド
日本
スペイン
ドイツ
コスタリカ
といった国際的なチーム。欧州の選手または、南米の選手はおそらく各国のプロクラブのユース出身が多いのではと考えられます。情報が公開はされてないが、おそらく各国のトップレベルでプレーしていた選手であったと考えられます。日本人選手は2名 https://www.zero-00-zero.com/ からMonroe に所属しており、日本でもレベルの高いリーグで戦っていた選手であり、彼らでも一年目はなかなかレギュラーに定着出来なかった状態。これはアメリカ短期大学でも世界から実力のある選手があつまる証拠です。
強さの秘密 2) 資金力
アメリカ短期大学でもスカラーシップが与えられる制度はあると以前の短期大学シリーズでお伝えしました。実質アメリカ大学リーグの4部か5部にあたる短期大学リーグでも実力のある選手は「お金」のオファーをいただくことが可能。短期大学の一番大きななリーグのNJCCAのDivision 1のリーグでは18人分のスカラーシップが配られており、これは各大学に全て統一されており、公平な仕組みとなっている。では、この様な公平なシステムの中でなぜMonroe は強いのか?それは明らかな資金力です。どこにお金をかけているのかというとそれは監督とコーチングスタッフです。
NCAA、アメリカ大学のトップリーグの監督になるとフルタイムでサッカーの監督を務めます。また、コーチ陣もフルタイムでコーチとして勤めています。資金が有ればあるほどコーチや監督、スタッフの人数が揃います。アメリカのトップ大学のコーチ陣は500万から10000万円ほどの給料だと聞いてます。これはアメリカの大都市の物価を考えると決して大きな金額ではないですが、不自由なしには暮していける金額です。もちろん中には仕事を掛け持ちする監督などが下のリーグではいますが、これも資金力の問題。
では、Monroe Collegeのコーチングスタッフは何名なのか、どんな監督なのか?
Monroe College コーチングスタッフ:
監督 1名
コーチ 3名
ゴールキーパーコーチ 2名
合計: 6名
監督のMarcus Dibernardo(マーカス ダイバーナルド)さん
現在、Monroe College監督歴12年目。アメリカ人 成績:141勝-26負け-14引き分け (.818)勝率。 現在女子チームの監督でもある。
12年勤務すること、6名のコーチングスタッフ、男子と女子の監督を務めていることはプロコーチとし務めていることを推測されます。日本でも同じく、ある高校に同じ監督が長くいることでその学校のスタイとフィロソフィーが形成されやすいと考えてもいいでしょう。日本の強豪の青森山田の監督も25年以上務めているらしいです。長年コーチを勤めることによってチームは強くなる確率が上がるかもしれませんね。
以上Monroe Collegeの分析でした。
もちろんアメリカの大学のチームはアメリカ人の多いチームも多いです。しかし、強い大学はやはり海外の選手に目をつけて、多くの選手をスカウトしているのが現状です。そして、学校の方針によりスポーツに力を入れる大学は成功を収めています。ここは日本とも似ているのではないでしょうか?