アメリカのサッカーが変わる

2022年からアメリカ大学は世界一のプロ育成環境へ?

アメリカの大学サッカーシーズンは3ヶ月間。長くても5ヶ月間と極めて短いシーズンとして知られている。しかし、2022年から大幅にサッカーシーズンを伸ばそうとしている動きがあるみたいだ。アメリカの大学シーズンが伸ばされた場合、アメリカサッカーの強化につながるのか?もっと多くのプロ産み出す事ができるのか?セカンドキャリアを考えるとアメリカ大学サッカーは「最強」なのか?

なぜ大学シーズンはこんなに短いのだろうか?

そしてなぜ今改善に向かって行っているのだろうか?

アメリカのスポーツはシーズン制。

子供の時から、

春は野球。

夏は休み。

秋はアメフトかサッカー。

冬はバスケかアイスホッケー。

多くの子供がこのように多くのスポーツに触れて育ってきた。そのためか、大人になっても色々なスポーツをファンとして楽しむ人は多い。高校でもシーズン制で複数のスポーツをこなす学生も多い。そして、シーズンオフの時は他の部活を応援する学生も多い。中でもアメフトの試合はアメリカ部活を代表するイベントとして認識されている。とくにFriday night lights, 「金曜日の夜試合」は高校のビッグイベント。5000人ほどの観客を集めるイベントとして、地域に密着。アメリカ人は極めてスポーツが大好きな国民。このシーズン制は大学でも利用されており、そのためアメリカの大学サッカーは8月にプレシーズン、8月末からシーズンスタート、決勝トーナメントは11月か12月まで。もし、決勝トーナメントに進めなければシーズンは終了。そのため早く負ければ、シーズンはおよそ3っヶ月弱。大学でプロを目指す選手としては決して十分な経験を得るのは理想ではないかもしれない。

改善の理由

一つはプロになるための準備。

短いシーズンしか経験してこなかった学生らがプロになった時、多くの選手がプロの長いシーズンにうまく対応できなくて、失敗してきた選手が多いという背景がある。大学では基本一年中サッカー部は活動している。冬は主に筋トレ。社会人リーグに参加する選手も多い。春になると春のシーズンがあり、主に練習試合といった方で過ごす。しかし、「意味」のある試合は成長のために不可欠なモノだ。そのためアメリカの学生は経験不足かもしれない。夏になると「セミプロ」リーグで2~3ヵっ月間戦うリーグもあるが、これでもプロで長年活躍できる選手がなかなか育たないという事です。日本みたいに小学生から一年中サッカーをする環境に身を置いた子供らは高校を卒業したら、圧倒的な経験を持っていると考えてもいいでしょう。

二つ目、怪我の予防。

アメリカ大学のサッカーシーズンが短いため、一週間で2回のペースで公式試合をこなします。水曜日に試合があり、そして土曜日にまた試合がある。試合の間はリカバリー、まともな練習はプレシーズンでこなす。週2回のスケジュールを2っヶ月間続けるシーズンとなります。プロの世界とあまり変わらないスケジュールですが、NCAA(全米大学アスレチック組織)を納得させるためにはアメリカプロサッカー界に貢献するだけではなく「選手の健康を守る」スタンスを取る事でシーズン制を変えられる事が可能になると考えてるらしいです。怪我の予防は確かにメリットはあると思いますが、あくまでシーズンを長くする事で選手の育成により力を入れられる事が優先的な考えとなってます。

学業ファースト

しかし、アメリカのIvy league, (Harvard, Princeton,ハーバード、プリンスト)など、超一流の大学が反対をしているのです。なぜでしょう?それは、サッカーのシーズンが伸びる事によってクラスの欠席が多くなるのが困る生徒が増えるのでは、という不安があるらしいです。流石アメリカです。アメリカでは、”student-athlete”という概念があります。学業を優先する考えです。人は勉強するために大学に来てます。スポーツをするために大学に来てません。スポーツはPrivilege (特別なモノ)という概念がアメリカ大学でスタンダードとなってます。学業を放置する選手にはスポーツをやる資格がないという考え方があり、成績が悪いと練習参加ができない、または、チームから追い出され場合もあります。これらの理由のため、サッカーシーズンを長くするのを反対している大学もあります。

世界一の育成環境になる!

アメリカのサッカーシーズンが世界基準になると「世界一」の育成場所になるでしょう。これは『プロの育成』環境ではなく、人生を大きく考えた時、アメリカ大学サッカーの方がいいのではないか?と思う選手を多くなると思います。もちろんプロサッカー選手で長く選手として活躍するためにはプロの下部組織で身を置いて、15歳、16歳でプロになる事が理想でしょう。しかし、プロとして長くプレーする選手は一握り。プロの選手生命は平均25歳と言われてます。その後何をすればいいのか?どんな人生にしたいのか?このように人生に詰まった時「思考力」が必要となります。そして、この思考力が磨けるのが大学です。大学は「大卒」という資格を得るところではないです。大学は本来「思考力」「人生を生く力」を磨くところです。そして様々な考え方、異文化の伝統的な考え方に刺激を受け、今まで考えたことがないことが出来るようになるところです。アメリカ大学サッカー留学は「人生育成」で今後間違えなく世界一になるでしょう。

アメリカ大学の日常

https://www.inquirer.com/soccer/college-soccer-reform-sasho-cirovski-maryland-jeremy-gunn-stanford-20200122.html

投稿者: Educator and Coach. 教育者とコーチ

教育者・コーチ アメリカと日本で育ち、アメリカ大学卒業後日本でプロを目指しJFLで挑戦。 その後、指導者として、Kosmos FC を設立。 http://www.kosmosfckyoto.com アメリカサッカー大学留学の代理人として、株式会社NOACASTLE のゼロゼロアメリカ大学サッカー留学の関西担当。 https://www.teamnaocastle.com/ Kosmos FC International soccer club Founder 代表者 2013年にKyoto International Schoolのアフタースクールサッカー教室として活動が始まり2016年に設立されたKosmos FC。国際ジュニアサッカーチームとして活動をしている。指導は英語と日本語、選手のほとんどは英語を母国語としているか、バイリンガル英語と日本語、またはフランス語や韓国語など、様々な言語を話せる子供たちが国際交流できるユニークなチーム。Kosmos はギリシャ語で「完全なるシステム」を意味するという。Kosmos FC は京都の国際コミニュティと地域の方々がサッカーという楽しいスポーツを通し異文化の理解に貢献するという理念を抱いております。またサッカーの育成、英語教育、そしてヨガにも取り入りいれ、Spirit, Body and Mindという教育メセッド をKosmos FCの独自の指導法としている。 In 2013, Kosmos FC started as an after school program at Kyoto International School. In 2016, Kosmos FC began its operations as an International youth soccer team. Lessons are conducted mainly in English with some Japanese to assist non-English speakers. A variety of language speakers comprise our team, including English, French, Korean, and other bilingual speakers. Our aim is to bring the international community of Kyoto together with the local community through the sport of soccer while contributing to the mutual understanding of different cultures. Furthermore, we incorporate a Spirit, Body, and Mind educational approach that is unique to our club. We also provide professional soccer training with an emphasis on English education for our Japanese speaking players. We also practice yoga so that our players achieve a better understanding of their bodies and for overall health.

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