アメリカ大学のメリット
〜西洋学の特徴〜
アメリカ大学留学のメリットとは? なぜ今、アメリカの大学に日本人のサッカー選手が行くべきか?日本に帰って来た時どうなるのか? アメリカではどのような教育をするのか?プロにはなれるのか? レベルはどうなのか?
アメリカに行くメリットを自分なりにまとめました:
メリット:
1) 考える力が付く教育(Critical Thinking)
2) 学びの姿勢(生涯を通して)
3)日本の素晴らしさ
4)最新の思考・技術
5)サッカーの環境
1)考える力 (Critical Thinking)
考える力には、私は二つの要素があると考えます。
まず教育は自己責任です。これは大前提であります。責任がない人は何も学ぶことができません。日本でも責任を持って教育を最大限に生かし、「考える」力を養うことはできます。では、なぜアメリカではこの「考える力」がより身につくと思いますか?一つはアメリカの空気感だと思います。アメリカは日本と違って統一感がありません。移民を受け入れるのが当たり前みたいのような国ですから、「アメリカ人はこうである」という概念が常に崩れ、作り変えられます。そのため、多数の価値観が日頃からぶつかり合うことが多い環境であると考えられます。
もう一つは、教育の違いです。アメリカの大学ではEssayという「作文」みたいな文章を書く課題が多いです。「あなたはどう思いますか?」「なぜそう思いますか?」といった質問について本人の個人的な答えを要求します。多くの日本人がこのような自分の意見をまとめる作業は高校のクラスではやらない場合があります。そのため、アメリカ大学のクラス日本人の生徒にとって刺激的になり、自分で考える力が身につくと思います。
2)学ぶ姿勢(生涯を通して学ぶ)
私はアメリカの大学の教育に感謝しております。大学での課題で大量の本を読んだり、多くの考えたことがない課題に触れたことで知性的な刺激がいまでも保てることができ、今でも勉強することが好きだ。社会人になると学ぶことを辞めている人は多いと感じます。これは、大学や高校で学ぶ楽しさを感じなかった人が現状の維持をしているため、学ぼうとしないかもしれません。社会人になって本を読まないことや、勉強をしない人はどの国に行っても多いです。アメリカでも大卒の人は本を読まない人は多いと聞きます。教育は自己責任です。大学はまず学習する場所です。その次にスポーツがあります。そのため、アメリカの大学に行くのであれば、その教育機関を積極的に利用すれば、得るものは大きいです。
3)日本の素晴らしさ(再確認)
日本という国は素晴らしいと感じる日本人は少ないかもしれないです。一つの国に住んでいるとどうしても視野が狭くなり、時には否定的になってしまう事があります。しかし、一度他の国を経験をすると日本の素晴らしさを再確認します。多くの留学生は口を揃えて日本の素晴らしさを訴えます。「日本人でよかった」「日本を大切にしたい」などの感情がうまれてくると思います。
4)最新の思考・技術
GAFA (Google, Amazon, Facebook, Apple)の共通点はなんだと思いますか?
全て、IT (Information technology)の会社であると同時に全てはアメリカの会社です。今、これらの会社が世界の流れを作ってます。この流れに逆らう事は困難な時代になってきたともいえます。アメリカには最強の人々が集まります。Googleの創立者Sergey Brinの親はSoviet(ソビエト)からの移民であり、Sergey は6歳の時にアメリカに移住してます。Amazon のJeff Bezosの義父もキューバからの移民です。なぜ多くの最先端の会社がアメリカで誕生するのかは、アメリカという国は人々を自由にさせれてくれる国だからといってもいいでしょう。移民の方はアメリカの「自由」の価値をはっきりと自覚し、そのチャンスを最大限に生かす事ができるといっても過言ではないでしょう。
サッカーの環境
アメリカ全体のレベルは日本と同様でレベルに応じて大きな違いがあります。けれどアメリカでは「活躍」する場所が多い事が日本との違いだと思います。日本では一つの大学に100ー300人の部員が集まります。これは、効率の悪い組織の仕組みだと思います。大学では、一番サッカーの本質が学べる時期と言っても過言ではありません。この18ー22歳の時期に良い指導者に出会い、良い教育を受けることは今後の人生に役に立つ事ですしょう。サッカーも勉強も同じ事を言えます。けれど日本では一人一人が恵まれた立場にはいません。ある意味不公平な環境があります。例えば某大学でDチームでプレーしている選手はプロコーチからの指導も受けず、ただひたすらゲーム形式の練習を繰り返します。何もフェードバックも無い中では、正しい成長のスピードが遅くなる場合があります。一方アメリカ大学では部員は30名以下。各チームには2ー3人のプロのコーチがいます。そして、デベジョン1、2、3、とNAIA独立リーグ、そして短大リーグがあり、意味のある試合、多くの選手が真剣に楽しみる戦いができる場所があります。日本のサッカー文化は素晴らしいと思います。高校サッカー選手権などは感動モノです。しかし、これは、多くの人が犠牲になって成り立つモノです。Aチーム以外がスタンドで応援。しかし、彼らも本気で戦いたいと必ず思ってます。アメリカの大学では、誰もが「主役」になれる環境があります。これはまさに「アメリカンドリーム」なのかもしれないです。
まだまだ日本の眠っている日本サッカーの「宝」がアメリカで輝く時代が来た!
最後に:
私は運よくアメリカと日本に血を受け継いだ人間です。そして、両方の国で育った人間です。アメリカの歴史、日本の文化、私は両方に感謝してます。日本の若者がアメリカの文化に触れる事は今後彼らの人生に大きなインパクトを残します。そして、日本社会にも今後大きな影響を残す事もあると信じてます。アメリカ留学で何かを得るのは自分次第、自己責任という事を認識し、アメリカでの挑戦を応援したいです。