今回はNCAA division 2の GNACリーグに注目してみます。
NCAA (アメリカ大学スポーツ連盟) では 3つのカテゴリーに分けられてます。
Division 1 (D1)
Division 2 (D2)
Division 3 (D3)
D1 と D2 はスカラーシップがもらえる制度があります。スカラーシップとは返金不要の奨学金です。日本での特待生のことです。
優秀な選手たちには学費と生活費をも免除してくれる制度で世界的にもユニークなシステムです。
もちろんD1の大学のほうが資金力があり、もっとお金を出せることができます。
今回はその2部のリーグの中のGNAC (Great Northwest Athletic Conference) を紹介します。GNACはカナダ、ワシントン州、オレゴン州、モンタナ州にある大学が主に所属するチームです。
Western Washington University
Simone Fraser University
Montana State- Billings
St. Martins University
Cancordia University
Seattle Pacific University
Northwest Nazaren University
以上7チームによって形成されているリーグです。
この中でもSimone Fraser をみてみると過去には全米のD2ランキングで一位を獲得した経験もある。Seattle Pacific は過去にはNCAA D2 の優勝経験があり、アメリカ代表のゴールキーパーなど、実力のある選手を輩出している大学です。ここ数年はWestern Washington が全米のランキングでTop 25に入るなど、GNACのレベルはそこそこD2の中では高いのではないのかと考えられるます。
レベルはどうなのか?
D1に比べると高くない。まづは選手の質です。トップの選手はD1を選ぶ選手が多いと考えられるます。もちろん、プロなどを目指す選手はD1の方がレベルが高いですから、より良い環境を選ぶでしょう。そして、資金あるD1はそれだけいい選手を獲得します。そのため、D2にもたまにD1の大学にスカウトされなかった選手や、活躍の場を求め、D2で優秀な選手がいる場合もあります。中にはD2からプロに進んだ選手もいて、レベルは各チームによることが多いと思います。とくにアメリカの州にD1の大学が少ない場合はD2のチームの質も高い場合があります。
D2は技術面、戦術面、身体能力面では悪くはないと思います。しっかりとサッカーの形ができている。ただ、プレースピード、判断力、高度な戦術論などではまだ「ヌルい」感じがあります。プロでやりたい選手などはD2で少数派のため、向上心が高い選手は少ない方です。
年々アメリカのサッカーレベルは上がってきてます。若くて優秀な選手はヨーロッパのビッグクラブでも活躍しています。アメリカの全体のレベルが上がってきてるとも言っていいでしょう。
しかし、D2ではまだまだサッカーのレベルは高くないと思います。私の経験からすると、10年前などはアスレチック能力が重視されていて、走る練習などが多くて、陸上選手並みのトレーニングが多かった記憶があります。サッカーの本質を指導していたよりかは、どのように「アスリート力」をあげられるか?を探究していた感じです。
私が、アメリカ大学後、JFLのチームに所属していた頃、チーム内で関西大学選抜レベルの選手らと練習していて、圧倒にサッカーの質の違いを感じました。その後も社会人の府リーグを経験しましたけど、NCAA D2は 府リーグ1部のレベルに達していると感じます。
そのため、日本人の選手にとっては大活躍できるリーグと思います。高校サッカーでAチームで活躍がなかった選手らは特にこのリーグがおススメです。日本人選手は戦術面ではD2の選手より優れており、サッカーIQも多くのD1の大学で通用できます。そして、D2の奨学金とD1の奨学金制度はほぼ同じです。だから、スカーラーシップ(奨学金返済不要制度)を得ることの可能性は高いです。
アメリカサッカー2部のハイライトGNACリーグ