アメリカサッカーを分析して行くブログです。サッカーを通し、アメリカの“今”を分析します。
今回はアメリカ大学の短大(Community College )の特集です。
アメリカサッカー 短期大学NWAC リーグ
NWAC はNorthwest Athletic Conference のという短期大学のリーグである。
主にWashington とOregon州に短大のチームが所属しているリーグです。
全米の短期大学リーグのNJCAA のリーグから独立しており、約20チームで競い合うリーグ。
リーグはNorth, South, West, East と4つの区のリーグに分かれてます。
リーグ戦は各区でのリーグ戦を行い、シーズン後にはプレーオフが行われ、チャンピオンを決める形式だ。
今回はNorth 区のリーグを分析します。
まずはチームです。
Peninsula College
Whatcom Community College
Everette Community College
Skagit Valley Community College
Edmonds Community College
Shoreline Community College
以上の6チームです。
2009ごろからPeninsula Collegeがサッカーにかなり力をいれはじめ、NWACを制し始める。Whatcom も毎年いい選手が集まり強いチームを毎年生み出している。Everette とSkagit はヒスパニック系のアメリカ人が多くいる地域であるため年々レベルの高い選手を集めている。Edmondsは大都市であるSeattleに近く、多くの移民が通う大学であるため、多くの選手が違う国から来ている。ShorlineもEdmondsと同じく多様化していて、とてもカラフルなチームだ。
プレースタイル:
短大であるためアメリカのトッププレイヤーは集まらない。
このリーグで結果を残して、4年生大学に編入するのが多くの選手の目的。
コーチ陣同は大学で勤めている先生もいるが、新米コーチとして、実力を試しているコーチも多い。
そのためか、多くのチームプレースタイルはunintelligent (賢くない)プレーだ。多くのチームが意図のないプレーをしていて、何をして、どのように点をとるのかがはっきりわからない。とにかく蹴る、ロングキックで速いストライカーに運良く届け!みたいなプレーパターンが多い。
いいチームを作れないと言う事はアメリカリーグ全体からよくきくことだ。8月からプレシーズンが始まり、勝ち進めば12月までがアメリカのサッカーシーズン。この短い間にチーム作りは難しいと考えられる。
そのため、優秀な選手を集めていいチームを作るのが一番適したやり方だ。
NWACでもスカラーシップ制度がある。いい選手は集められる。しかし、コーチの立場により、スカウティングに行けるコーチといけないコーチが多い。
そのため、大学に勤めているコーチのほうが有利かもしれない。
Peninsula Collegeは男女のコーチは大学で勤めている。そして、大学もスポーツにチカラを入れており、田舎町でもあるPort Anglesでは市民のスポーツイベントとしても楽しみられている。Peninsula Collegeは毎年男女共に優勝を争う強豪校。優秀な選手を集め、サッカーのレベルも高い。過去にはスプリングシーズンで University of Washington (アメリカ4年生大学のトップ25に入る大学)に勝利し、実力を示しいる。
また、個人レベルでも、男女共に4年生大学に編入し、サッカーを続けれる選手も多い。プロへの道に進んだ選手もいる。短大リーグは決して華やかな舞台ではないが、ここで実力を示せば、無限の可能性が待っているかもしれない。
Peninsula College ハイライト